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    端渓硯とは

中でも特に人気の高い銘硯として、端渓硯に関するご説明です。

 

 「世界の銘硯」と呼ばれている端渓硯の種類は64種類あり、坑道別に分かれています。その中で最高のものが「老坑水岩」と「坑仔岩」です。これらは二大名坑と呼ばれており、東京翠鳳堂では、この貴重な市場にほとんど流通していない硯を中心にご案内させていただいております。

 

 特徴は墨のおりの速さと、石の粒子のきめ細かさです。日本の硯の8~10倍の速さで墨がおり、すりあがったときの墨の粒子も数十倍から数百倍細かくなっております。

 

硯面に数滴水をたらし、5~6回墨をすれば細字を書くために充分な墨の濃さが得られます。

それにより一筆で書いた場合の文字が驚異的にのび、水で薄めた場合、はじめに書いた線がはっきり残り、にじみ方が

美しく交わった線が立体的に出るので、水墨画や日本がを描く方からも驚きの声があがっております。

 

 ためしずりをして頂いた場合、墨がおりるのに時間がかかる、にじみが散ってしまう、にじんで墨が固まる、

かすりが途中できれてしまう等々従来一般の硯では解消されなかった問題がクリアされ、その感動により多くのお客様にお求めいただいております。端渓硯はかなりの硬度をもちますので、数百年の使用にも耐え、また美術品としての価値もあります。

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